読んだら寝る

好きな作家、本、マンガについて紹介

2025-01-01から1年間の記事一覧

なぜトムラ先輩は「神速のイアル」に勝てなかったのか〜上橋菜穂子先生の本格派ファンタジー小説「獣の奏者」

最近積読も多いですし、とりあえずは山を崩すかとKindleのライブラリと自宅本棚を見て読む順番を決めております。最近、ふと目に入ったのが「獣の奏者」の合本版です。アニメ化もした結構なファンタジー大作なのですが、年末年始なんだか寂しくなってきた私…

男子を惚れさせるたった一つの冴えたやり方〜稲井カオルさんの「うたかたダイアログ」

タイトルで大きく出てみましたが、ラブコメの話をしたいと思います。最近月曜になると私のXのタイムラインは深夜ラジオと恋愛の合わせ技みたいな漫画「さむわんへるつ」の話題がたくさん流れているのですが、基本ジャンプ本誌を買わない単行本派の私からする…

巡るのだ。四国を巡るのだ〜坂東眞砂子先生の「死国」

先日出張で四国に行きました。近所にもお遍路の寺があったり、こんぴらさんがあったりしたので、せっかくだからと観光してきました。定年したらのんびり旅館に泊まりつつお遍路したい…と思うのは日本人の性じゃないかな思います。 金刀比羅宮、奥院、めっち…

ずっと「堀さんと宮村くん」に憧れている。

一番縁が無いなと思う世界が有りまして、スクールカーストの中心ですね。もう卒業して15年以上経ってるのも一応理由としてありますが。 趣味は読書とラジオドラマ視聴で、部活でラグビーをやってて声の大きい私は、大体クラスのすみっコのグループでうるさい…

確率の先にあるもの〜宮内悠介さんの「盤上の夜」

SFはあらゆるジャンルと相性が良いと思ってまして、それは我々の日々の生活も進展していく技術に支えられているが故です。 特にサイエンス・フィクションと言うだけあってフィクションとの相性は抜群です。架空の世界には架空の科学があって然るべきだからで…

「品行方正な理想の人物を演じる」というフェチの話〜カネタケ製菓さんの「ブックイーター」と「ストロベリー・ゴー・ラウンド」

フェチの話をします。私は「ある目的のために誰が見ても立派な人物を演じて過ごす。」フェチです。なぜフェチに感じるかと言いますと、自分でも頑張ればできそうで、演じれば演じるほど素の自分が分からなくなりそうな恐ろしさが一つ。そして、何やかんやで…

今さら綾辻行人先生の「Another」を読んだ。

タイトルの通り今さら「Another」を読みました。綾辻行人先生の本は昔、館シリーズ、殺人鬼シリーズ、囁きシリーズをあらかた読んだあとはあんまり触れて来なかったのですが、なんとはなしに読む本を探していたところ昔妻が読んでいたなとか妻が「人がピタゴ…

三十路からの再生〜鈴木みそさんの「限界集落(ギリギリ)温泉」

もう30半ばになろうとしているのに、どういう大人になろうかと考えることが増えてきました。社会人としてあんまり働いてきた実感は無いんですが、ゲームは割とやってきた気がしますので、働いていると自分のパラメータが見えるように感じます。昔は自分の知…

6/24は全世界的にUFOの日です〜秋山瑞人さんの「イリヤの空、UFOの夏」

本日6/24は全世界的にUFOの日です。何故なら1947年に実業家のケネス・アーノルド氏がレーニア山で皿型の空飛ぶ円盤(UFO)を目撃したためです。(ケネス・アーノルド事件)また、同年7月にはニューメキシコ近郊のロズウェルにて空飛ぶ円盤が墜落したとアメリカ軍…

レンタルビデオ屋がまだ千客万来だった頃、恋愛の一番楽しかった時期の話〜大瑛ユキオさんの「ケンガイ」

私が中学3年生くらいの頃からでしょうか、恋愛漫画を好んで読むようになったのは。いつの間にか本棚の半分くらいは恋愛漫画の時期がありました。中学1年生くらいの頃はライトノベルをレジに持って行くのすら恥ずかしかったのに、士別れて三日なれば刮目し…

吉田篤弘さんの「それからはスープのことばかり考えて暮らした」のことばかり考えて暮らしてる

丁寧な暮らしとは一体何でしょうか。今私は、単身赴任でお茶の聖地みたいなところにいるので、水出し緑茶に焼酎入れて湯船の中で飲みなりながら読書してるんですが、これは丁寧な暮らしと言っても良いんでしょうか? 小説の登場人物が丁寧な暮らしをしている…

丁寧な生き方を日常にしたくて〜アキリさんの「ストレッチ」

丁寧な暮らしとは何でしょうか。豆を挽いてコーヒーを淹れるとか、季節が来れば梅酒を漬けるとか、ぬか床を備え付けてるとかでしょうか?漠然と生活や季節を楽しんでいる人くらいのイメージです。私自身の辛うじて丁寧な暮らし要素はというと、チャイハネで…

君と「郭汜」と「魏延」の話がしたくて〜久保カズヤさんの「三国志〜継ぐ者たち」

私が小学生2年生くらいの頃でしょうか。プレステ2が我が家に来ました。当時は何のゲームを買うか思いつかなくて、親の買ったFF8をやったりしてました。当時、近所には3人兄弟の従兄弟が住んでいて、その長男と次男はそこそこ歳上で同じ時期にプレステ2を…

7回目のエンディング〜水上悟志さんの「スピリットサークル」

物語の必然性みたいなものが好きです。映画を観ていて、「こんな奇跡的にハッピーエンドになるなんておかしい。」と思うよりは「そうなることが必然だったんだ。」と思うタイプです。じゃあ今色々苦しんでいるのは何故だとか考えると頭の中に「自己責任」と…

2択と過去と現代の話〜小川哲さんの「嘘と正典」を読んで。

なんか世間はswitch2と関税と自称な方々の話題で盛り上がってます。我が家でもあとちょいで5歳の可愛い息子を筆頭に全員がswitchをやっているので妻と息子からのswitch2の抽選当てろという圧力が強いです。 さて、政治の話とか職場でも飲み屋でも敬遠される…

人と違うものが見える様になるには〜本田さんの「ほしとんで」

今まさにここで、農作業をしながら歌う人を色んな人が見たとしてその感想は千差万別なものになると思います。 「楽しそう」「実ったナスが美味しそう」「うちの実家に似ている」「身に着けたアクセサリーが綺麗」「いつの時代かわからない」はては、専門的知…

王に成る〜早瀬耕さんの「未必のマクベス」

頼みの綱の三連休も終わり、本格的に仕事初め感が漂っていますね。弊社の私がいる部署では既に年度の終わりを見据えて次年度の新体制の準備が始まりつつあります。私はと言いますと出世することは無いですが、優秀な方々が出ていって玉突き式に責任が重くな…